台風前に増える「頭痛・重だるさ」の正体― 気圧が下がると、なぜ体調が崩れやすいのか ―

鍼と灸とLLLTと

はじめに

台風18号が発生しました.今年はやはり台風の発生数が多いですね.

統計によると過去最も台風が発生した年は1967年で,39号とのことです.8月末時点での発生数は21。今年の発生数は8月20日時点で18ですから,本格的な台風シーズンはこれからであることを考慮すると,少し心配です.

さて、台風が近づくと、 「頭が重い」「眼の奥が痛い」「肩こりが強い」「やる気が出ない」 そんな不調を訴える方が一気に増える様に感じます.

これは決して気のせいではなく,気圧の低下が自律神経に強い負担をかけるためです. 今年は台風の発生数が多く推移しているため,例年よりも体調の波が大きくなりやすいと言えます.

■ 台風前に体調が悪くなる理由

① 気圧が下がる → 交感神経が過剰に働く

台風接近時は,気圧が急激に低下します. すると体は「嵐が来る=ストレス」と判断し,交感神経が強く働くようになります.

その結果,

  • 頭痛
  • 首肩のこり
  • 目の奥の痛み
  • 重だるさ
  • 集中力の低下

といった症状が出やすくなります.

② 血管が拡張しやすくなる

気圧が下がると,血管が拡張しやすくなります. 片頭痛タイプの方は特に影響を受けやすく, 「台風前は頭痛が強くなる」「薬が効きにくい」 という声も多く聞かれます.

③ 首まわりの筋肉が緊張しやすい

気圧変動は,首肩の筋肉の緊張を引き起こします. この緊張が頭痛の引き金となり, “気圧頭痛”と呼ばれる症状につながります.

■ 台風前に出やすい症状

  • 頭痛(片頭痛・緊張型頭痛)
  • 頭重感
  • 目の奥の痛み
  • 肩こり・首こり
  • めまい・ふらつき
  • だるさ・倦怠感
  • 集中力の低下
  • 気分の落ち込み

これらはすべて,気圧低下による自律神経の過緊張が背景にあります

■ 台風前にできるセルフケア

台風前の不調は「予防」がとても大切です. 以下のケアは,翌日の体調を大きく左右します.

① 深呼吸で自律神経を整える

ゆっくり吐く呼吸を意識すると,迷走神経が働きやすくなり,頭痛の予防になります.

② 首肩の緊張をゆるめる

  • 蒸しタオルで温める
  • 軽いストレッチ
  • 姿勢を整える

首肩の緊張が取れるだけで,頭痛の発生率が大きく下がります

③ ぬるめの入浴で血流を整える

38〜40℃の入浴は,交感神経の過緊張を抑え,頭重感の軽減に効果的です.

④ 水分をこまめにとる

気圧頭痛は脱水で悪化しやすいため,台風前は特に水分補給が重要です.

■ 鍼灸でできるサポート

鍼灸は

  • 首肩の筋緊張の緩和
  • 血流改善
  • 自律神経の調整

に優れています.

台風前の不調は「気圧」という避けられない外的ストレスが原因ですが, 鍼灸で体の反応を整えておくことで,症状の現れ方を大きく軽減できます.

■ まとめ

台風前の頭痛や重だるさは, 気圧低下による自律神経の過緊張と血管の変化が原因です.

今年は台風の発生が多く,気圧変動も大きくなりやすい時期. 体調の波を小さくするためには, 「台風前の予防ケア」がとても重要です.

不調を感じやすい方は, ぜひ早めに体を整えておきましょう.

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