当室を受診されるまでの状況
以前からあまり体力が無く、つかれやすい自覚はあった.このところ疲れが酷く買い物などに出かけると,多量の汗をかくようになってきた.かかりつけ医に相談すると,熱中症に気をつけるように助言を受けたという.友人に相談すると鍼を勧められたので来院された.
疲労感以外の症状
手足が冷える
少し身体を動かすだけで汗をかく
足腰が怠い
首肩の凝り
あまり食欲がない
来院時に息が上がっている
初診時の舌・脈
舌:紅舌白苔
脈:浮虚細
施術内容
置針法
鍼を刺入して一定時間そのままの状態に留め置く方法
棒灸
無煙炭化艾
陶器灸
無煙炭化艾
箱灸
無煙炭化艾
主に使用した経穴
百会/脳戸/風池/肩井/肺兪/脾兪/腎兪/足三里/膻中/気海/太溪
施術頻度 週に1~2回
首尾
2週間ほどで疲労感の自覚・足腰の怠さは減少し,食欲も少し出てきた.
手足の冷えと汗をかきやすい症状があまり改善していないので,治療頻度を週に1回ほどにして継続する.更に2ヶ月間ほどで,屋内において身体を動かしても汗を多量にかくことはなくなった.残暑が厳しいので屋外では汗をかくが,手足の冷えの自覚は自宅で冷房を使用してもあまり感じないという.
定期的な施術は終了したが,時々軽い症状を整えるために通院されている.