気候のうねりがもたらす不調に、じっくり向き合うことの大切さ

鍼と灸とLLLTと

こんにちは、ライラック治療室です。

今年の気候、みなさまも感じていらっしゃると思いますが、5月頃からの長引く天候不順、そして6月下旬から続く猛烈な暑さ──これまで以上に体調不良を訴える方が多く来院されています。
例年なら「梅雨明け」とともに気温が上がる時期ですが、今年は“急に”というより“乱高下”が続いているという印象を持たれる方が多いのではないでしょうか。

◆ 自律神経にとって「天候のうねり」は最大の敵

気候変動や季節の移り変わりがここまで急激になると、体が追いつかなくなります。
その結果、自律神経のバランスが崩れやすくなり、体温調節・血流・内臓の働き・睡眠・気分などが乱れやすくなるのです。

当室では、最近とくに以下のような症状を訴える方が増えています:

  • 朝起きるのがつらい
  • 疲れがとれない
  • めまい・ふらつきがする
  • 夜なかなか寝つけない
  • 食欲がわかない
  • 頭痛や肩こりがひどくなった
  • なぜか不安感が強くなる

これらは一見バラバラに見えますが、自律神経が調整している機能の不調として共通しています。

◆ 「波」ではなく「うねり」としての自律神経失調

このような不調は、単なる「波」ではなく、もっとゆっくりと、深く続く“うねり”のような性質を持っています。
一度大きく崩れてしまうと、元に戻すのに時間がかかるだけでなく、再発しやすく、体質として根付きやすい傾向があるのです。

したがって、治療やセルフケアも「即効性」を求めるよりは、粘り強く、丁寧に整えていくことが非常に大切になります。

鍼灸やお灸などの治療法は、直接的に交感神経の過活動を抑え、副交感神経の働きを高めることで、自然治癒力を底上げしていく効果があります。
すぐに変化を感じにくい方もいらっしゃいますが、「調子の良い日が少しずつ増えてきた」「夜中に目が覚めにくくなった」といった小さな変化が積み重なって、大きな改善につながります。

◆ 気候に負けない“柔らかい自律神経”を育てていきましょう

今年のように天候が大きく乱れる年は、「気候のせいだから仕方ない」と済ませず、早めの対処と“継続したケア”がカギです。
自律神経は、急に整えることはできませんが、整える力を“育てていく”ことは可能です。

ライラック治療室では、一人ひとりの状態に合わせて施術やセルフケアのアドバイスを行っております。
この“うねり”をともに乗り越えていけるよう、丁寧にお手伝いさせていただきます。

どうぞご無理なさらず、何か気になることがありましたらお気軽にご相談ください。

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