二日灸って何ですか?
旧暦の正月節を過ぎると,職業灸師としましては「二日灸」が気になる時期となります.二日灸の謂われはいくつかありますが,厄をはらい年中息災を念うこと,本格化する農作業前に体調を整えること,子供の息災を念ってなされた中国の天灸に端を発するなどとりどりですね.旧暦の二月二日に行われています.とはいえ,灸が超マイナーな存在に成り果てた現代日本では馴染みの薄い習慣なのかも知れません.
何処にどのようなお灸するの?
「何処にお灸するの?」とか「どんなお灸するの?」などは特に定められた型はありません.心地よく血行を良くして抵抗力を上げられれば良いのではないでしょうか?わたくしのところでは,煙たくない炭化もぐさを使用したスモークレスな箱灸を神闕(臍)に行っています.神闕穴には腎気がよく集まります.神闕とは,「元神の舎るところの門」という意味で,元神とは人体の精神活動・意識・思惟活動を支配します.ちなみに,元神の府と言えば脳(髄海)です.「腎は精を蔵す 精は髄を生ず」と言いますから,脳の機能を腎は不可分なのですね.
原稿を考えていたら…
今年の旧暦二月二日は2月21日.何か発信しようとかと考えていたら,ふと「であいもん」というアニメを思い出してしまいました.京都の和菓子屋さんを舞台にしたほっこり系です.和菓子にまつわるエピソードも盛り込まれ,基本的に「剣と魔法の世界」が好きなわたくしも引き込まれててしまう作品です.
プライムビデオでしっかり見てしまいました.
ので,二日灸のご紹介は粗朴なものとなってしまいました.